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数年前、還暦を迎えた西村。彼が極真の門を叩いたのは齢49歳のとき。それはある意味、無謀とも思える挑戦であった。しかし他人の何倍もの努力、そして研鑚を積み、50歳半ばで黒帯取得。現在では道場ひとつを任せられる立派な“極真カラテマン”に成長した。 その穏やかな表情はまさに好々爺。とても極真空手をやっている人物には見えない。ところが誰しもそうであったように、彼も若い頃は血気盛んなヤンチャ坊主。大学時代は応援団に所属し、バンカラ道一筋。その一方で喧嘩に強くなりたいがために拳友会道場に通い、腕を磨く毎日だったという。 そんな西村、今では人を教える立場にあるが、審査の度に常々こう感じているという。 「白帯の審査を受ける人たちはたくさんいるのに、上級になるに従って人数が減ってきますよね、これはまさに人生の道だと思います。もうちょっと努力すれば、そして、もうちょっと辛抱すれば上級になり、黒帯を巻くことができるのに、途中で諦めてしまう人たち・・・。ちょっと残念に思います。人生の勝ち組になるには他人より少しだけ頑張ればいいこと。今一歩頑張ればそこはゴールなんです」。 現在、某企業の社長も務める西村。一言一言に含蓄がある。 |
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